小学生のお片づけ・学習机編①
以前引っ越し後のお片づけ相談サポートをした友人Bさんより、お子さんの学習机のお片づけのサポートをして欲しいとご依頼があり、出張お片づけサポートに伺うことになりました♪
今回はイラストを多めにレポートします♪
お客様…B様の次女Cちゃん 小学4年生
- ママ(B様)がいくら言っても片づけをしない
- 片づけては散らかるの繰り返し…を、なんとかしたい
- Cちゃんが自分から片づけができるようになって欲しい
Bさんは私のこのブログ記事『自分で決める!自分でできる!A様宅長男君の学習机」を読んで、
「(Cちゃんが)自分で納得したら、片づけできるようになるのかな?と思ったから、頼みたいと思った」
ということで、お片づけサポートを依頼してくださったとのこと。う、嬉しいです…!!
そしてCちゃんは小学4年生、思春期&反抗期に差し掛かったお年頃女子です。
日に日にママの言葉がママの思いとは違った方向へと届きがちな年頃です。
こういう時、外の人の力を借りるというのは、子育て的にもとても有効で重要なことだと思います。お金を払ってでもプロの力を借りた方が、今親子のためになると考えたBさん、素晴らしい判断だと思います…!
…そして当日。
Cちゃんが学校に行っている間にママにカウンセリングもしつつ、Cちゃんの帰りを待ちました。
帰ってきたCちゃんは、こう言いました。
…ご本人、全くヤル気無し(笑)
Bさんからは、Cちゃんがなかなか落ち着いて片づけができない、じっとしているのが苦手、気持ちにムラがあるなど、小学生の子を持つ母として、沢山の心配事があることも聞いていました。
なので私も、Cちゃん本人に軽くヒアリングや、目標の設定だけでもできればそれでも良いかな?なんて思っていましたが、私は「秘技」を2つ用意しておりましたので、きっとヤル気になってくれるだろうな、とも思っておりました☆
秘技①「お片づけワークブック」
以前大人向けに作った「お片づけハンドブック」を子供向けに大改良!
「モモとナナ」の密かなマスコットキャラ『もももん』と『ばななん』のイラスト入りです。漢字も全てルビ入りです。
「(もももんが)おしりたんていに似てるー」と、素直なCちゃんは見事に食いついてくれました♪※もももんはおしりたんていのパクリじゃないですよ~
この「お片づけワークブック」で若干のヤル気を見せ始めたCちゃん。
片づける場所は自室(お姉ちゃんと共有)の学習机。
では、その机でCちゃんはどんなことをしたい?どんな風に過ごしたい?
そう質問すると、最初に帰ってきた返事は
「ママに見られないようにしたい」でした…
子供にとっての「こうしたい」
「じゃぁそれもワークブックに書いておこうね!」そう言って次の要望を聞くとまた
「ママに見られず勉強やゲームができるようにしたい」
Cちゃんはその後しばらく、ママへの不満を口にしました。
それを聞いていたママはもちろん何か言いたげでしたが、その時は私に任せてくださいと、黙っていてもらいました。
…私は、こんな風に書くと、「誤解」する人がいるのではと思います。
「子供が気にし過ぎるほど、日頃母親が厳しく怒り過ぎなのでは?」と…
私自身も子育てをしていますし、そして母がいる娘でもあります。
子供を育てていく上でどれだけ干渉すべきか否か、どこまで叱るか、許すか、しつけるか…親の声の掛け方がその人のその後の人生にどう影響してくるか…私自身も自問自答を繰り返したテーマです。
私の娘は成人になりました。他のお宅の親子のご様子も沢山見聞きしました。
どの親御さんも皆さん、お子さんの幸せを願っています。
「単に言う通りにさせたい」とか「子を支配したい」と思っている方とは、少なくとも私は一人も出会った事がありません。
ただ、皆さんの大半は「不安」を抱えていました。
かつての私もそうでした。
子育ては本当に大変です。自分もかつては子供だったけど、でも、自分自身の子供の頃の経験は、大抵自分の子供には当てはまらず、活かせません。
子供は自分の想像とは違う行動ばかりをとります。
「私だったらそんな風にはしないのに…」
「それはかつて自分もそうしたけど、だからこそそれでは失敗する」
一人の人間として一通り成長した大人は、自分の経験や、そこから導き出された考えには強い思いがあります。
子供の幸せを…生きる力を持って育ってほしいと願えば願うほど、それを強く子供に伝えたいと思うのは、自然なことではないでしょうか?
沢山注意することは、自然なことだと私は思います。それに、私達大人もそう育ってきましたし。
それ以外の方法は、知らないんです、大抵の大人は。
なのでCちゃんの反応は特別なものでもなんでもなく「ごく普通のこと」なんです。
そしてCちゃんはとても素直で裏表のない子なので、私に対してまっすぐに気持ちを伝えてくれたんです。そういう姿から、大切に育てられてきたことがよくわかります。
子供はまず、「最初にママを気にする」んです。(ご家庭によってはパパという子もいると思いますが)
大好きだから、子供も、ママも、お互いを。
そしてだからこそ、大好きで一番近い存在だからこそ、甘えもあり、反発もあり、不安もあり…
でも、片づけも、そして人生も、一番重要なのは「自分で決める」ことなんです。
「ママを気にしている」間は、「本当に自分がしたいことに向き合えない」んです。
秘技②「分け分けシート」
子供がママを気にしていても、少し別の機会を設けたり、外の人との関わりを持つことによって、子供の気持ちは思いのほかすぐに切り替わります。
そこは多分、ママよりも子供の方が早いと思います。
気持ちも「分ける」ことが重要です。
「ママへの気持ち」と、子供自身の「片づけるための気持ち」。
≪切り替え≫のために重要なことが、【分けるという作業】なのです!!
コレまた全然秘技でもなんで無い、整理収納の王道「仕分けシート」です。
これもお子様仕様ということで、ワンピースの付箋とかハートの付箋とか使って楽しそうな雰囲気を演出(わりと安易…)でもCちゃんはこれまた素直なので、感動的なくらい興味を示してくれて…
なんと…!
ママのこと以外の要望も出始め、ヤル気も出し始めてくれちゃいました…♪
心が動く時
この時あたりから、
Cちゃんの「心が動き出した」と感じました。
「自分のことを自分で考えよう」としている意思を感じました。
でも、まだ心は動き出したばかり。
寄り添い、見守る姿勢が重要になります。
整理収納アドバイザーは知っています。
誰の心にも、「自分で動き出せる力があるのだ」と。
だから、信じます。
私はお片づけのサポートや、自分自身、そして自分の家族の片づけで、人の心が動き出す場面を何度か見てきた経験があります。
「見守る」ということ、
「寄り添う」ということ…
それがどういうことなのか、私は整理収納アドバイザーになって、それまで生きてきた中で理解しきれなかったことが、最近ようやく理解できるようになってきました。
もちろん今回も、作業そのものや、Cちゃんの成長は、行ったり来たりもあります。
でも、【確かな変化】がありました。
こうして、Cちゃんの「心と頭の整理」は進んでいきました。
いよいよ実作業に突入です!
…記事が長くなったので、実作業については次の記事とします。
次回『小学生のお片づけ・学習机編②~分けるとわかる!加速する成長~』
ビフォーアフターの写真や、「分け分けシート」で分けている様子をお伝えします。
↓↓↓
ちなみに、Cちゃんのお片づけはこの机に収まらず、部屋全体のご依頼を受けていて、既に2回のサポートに伺っています。
次回の記事では1回目終了までをお伝えします。
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