小学生のお片づけ・学習机編①~「子供の心が動く時」~
↑の続きの記事です。
小学生のお片づけ・学習机編②
【BEFORE】
![](https://hazukata.com/wp-content/uploads/2020/01/B_desk_007_01.png)
6畳ほどの和室をお姉ちゃんと半分こして使っています。
押入れは扉を取って出し入れしやすい収納を、
引越し時のお片づけアドバイスの時に提案したのですが、
その出し入れのしやすさのおかげで、
今はモノが溢れてしまっている状態。
この状態を全部改善するのが最終目標ですが、
まずは1か所ずつです。
コツコツが成功への秘訣です!
そして机の前面がホワイトボードになっているこのIKEAの学習机。
ママの収納アイデアで、磁石でくっつく棚が付けられていましたが、
Cちゃん本人はそれが不満だった様子…
そこをスッキリさせるのが、今回の目的、ミッションです!!
今回は初回で時間も塾までの3時間。机の上だけの作業となります。
【いよいよ、分けますよ!】
![](https://hazukata.com/wp-content/uploads/2020/01/B_desk_008_01.png)
いざ「分け分け作業」が始まると、
私は単に声掛けするだけで、どんどん本人が分けていってくれます。
ただ、ここで重要なのは「ママには口を出さないでもらう」ということです。
先の記事でも述べた通り、「子供がママを気にする」という環境から切り離す必要があります。
「自分の持ち物は自分で管理する」
そういう【責任感】は、
「自分で決める」からこそ持てるものだと思います。
そして「のびのびと、楽しく決める」ことも重要です。
人は、「楽しいこと」「気持ちいいこと」なら続けられます。
そういう部分に目を向けられるように見守るのが大人の、アドバイザーの役目です。
人はつい、「イヤなこと」「辛いこと」に注目しがちです。
自己防衛本能の影響もあるのかもしれないと私は個人的に思います。
生きていくためには、そういう能力も必要でしょう。
でも、毎日そんな気持ちでいたら、誰だって疲れますよね?
親は「しつけ」という責任をつい大きく感じて子供を育てます。
片づけもその一環となることが多いでしょう。
「モノを大切にしてほしい」
「これは今後勉強に必要」
「モノを管理できる人になってほしい」
… その「しつけ」と「楽しさ」を共存させるのは至難の業です。
けれど、「コツ」を押さえると案外それは可能になります。
効果的なタイミングで
効果的な声掛けをする
ちょっと経験値も必要になるかもしれませんが…
整理収納アドバイザーは日々その研究をしておりますので!
そこは得意分野です。
![](https://hazukata.com/wp-content/uploads/2020/01/B_desk_009_01.png)
さてCちゃん、机の上のモノを分け分けシートに「全部出し」して、机を見ると…
「机にモノが無いのって、気持ちイイ!」
「机の上はとにかくモノを無くしたかったの!」
と、ホワイトボードに付けていた棚は全部撤去。
そして机の上を自ら掃除し始めたCちゃん。
テンション急上昇!!
※この時、本と辞書の場所はここにしておきたいと本人の希望があったので、そのままです。
【分けたモノはコチラ】
![](https://hazukata.com/wp-content/uploads/2020/01/B_desk_010_01.png)
これは全部机の上に乗っていたモノです。
こうやって広げてみると、机の上だけなのにけっこうありますよね。
そして、子供が日々の暮らしの中で、
これだけのモノを把握しながら管理するなんて、
普通は不可能です。
大人だって無理です。 人が日々管理できるモノの量には限界があります。
そういう「自分の限界を知る」って、重要ですよね。
…大人はお酒の限界量を知るのも大事ですよね…
【AFTER 1回目 その①】
今後机だけでなく部屋全体の片づけサポートもご依頼されているので、
まずは1回目のアフター。
(これを書いている現在は2回目の机の引き出し片づけサポートまで終了しています)
![](https://hazukata.com/wp-content/uploads/2020/01/B_desk_011_01.png)
「分け分けシート」で【とっても使う】に分類したモノだけを机の上に戻しました。
毎日の生活は、これだけで足りるということです。
それを、目で見えるような状態にして確認するというのが、
この片づけ作業でとても重要な部分です。
【使わない】は処分予定ですが、最後少し駆け足になったので、 明らかに不要なモノ以外は保留確認の後の処分となりました。
「思い出」は今後の片づけでも出てくるモノなので、ひとところにまとめました。
【たまに使う】はひとまず箱に入れ、使うか使わないかを次回までに確認。
ここで問題は【使う】の部分です。
以前から机の上にあり、使うつもりではいるけど、毎日必要ではない…
少し【たまに使う】とカブル、区分が曖昧になっていそうな部分でしたが、
この日の本人の区分はこうだったので、 ひとまず箱に入れ、
必要ならすぐに取り出せる机の脇に置くことにしました。
そして次回見改めることとなりました。
この【使う】【たまに使う】に関しては、2回目の片づけ(机の引き出し編)で、 とても興味深い結果を生み出します。 その様子は続編にて詳しくお伝えします!
そうして目標通り「ホワイトボードをスッキリさせる!」を実現!
本人もいたくこの状態を気に入ったご様子
作業前はあんなにテンションが低かったCちゃん。
「楽しかった!」 「早く続きやりたい!次はいつ来るの?」
そんな風に言ってくれました…!!
感激!!
ママもそのCちゃんの様子にとても驚き、感動していた様子。
「実はCちゃんはすごく片づけができる!」ということが判明しました!
Cちゃんはハマるとのめり込むタイプなので、「楽しい」と思ったことはどんどん自らやり出します。
どうやらこの日、「片づけ」もそういう「楽しいこと」だと認識した様子です。
嬉しいなぁ…!
【AFTER 1回目 その②】
![](https://hazukata.com/wp-content/uploads/2020/01/B_desk_012_01.png)
![](https://hazukata.com/wp-content/uploads/2020/01/B_desk_005_01.png)
ママは自分が怒らなくても、
Cちゃんが自分で片づけができるようになってきたことを
とても喜んでいましたし、
Cちゃんにそういう力があることを知ることが出来て嬉しそうでした!
![](https://hazukata.com/wp-content/uploads/2020/01/B_desk_004_01.png)
「子供のことは親が一番知っている」
それは他の人と比べたら確かにそうかもしれません。
でも、「全てを知っているわけではない」ことは間違いありません。
親だからこそ、子供が遠慮して言えないことも、
言いたくないことも、きっとあるんです。
大好きだから、余計なことを言いたくない、そういうの、大人だってありますよね。
今回の片づけを通じて、
BさんとCちゃんはお互いの違いを確認し、
Cちゃんはそれをきちんと自分で示し、Bさんはそれを認める…
そのやり取りこそが、子供の自立や自覚を促すと、私は思います。
小学校中学年くらいになると、
もうそういう意思表示はしっかりできるかなと思います。
今回Bさんは、
本当にとても素晴らしいタイミングで Cちゃんに
「お片づけの習い事」をさせてあげられたのかなと思います。
1回目のお片づけサポートを終えて
2回目のサポートは3週間後に伺ったんですが、
机の上は上記の状態がほぼキープされていました。
ママもとても喜んでいたし、Cちゃん本人もどうやらとても自信を持てた様子。
ただし、1か所キレイになると、必ずその周辺が気になるもの。
机の周り、Cちゃんのスペース全部を早く片づけたい!と、
Cちゃん本人もヤル気です!
子供の集中力や、親子の予定の都合上、
月1ペースでのサポートとなりますが、
今後も引き続きCちゃんのサポートをしていきます。
次のご報告を乞うご期待!
そして、今回は私に沢山の感動と学びをくれたCちゃんとBさん、本当にありがとうございました!
これからも引き続きよろしくお願いします!