【我が家の片づけ物語①】~多趣味な夫部屋(和室)編~

多趣味な和室編 旦那の趣味部屋

部屋の片づけと、夫の意識改革と

整理収納アドバイザーとして活動している私ですが、もともとは片づけ嫌いだったのもあり、自宅の片づけと、家族への働きかけが、最初の、そして重要な活動でもありました。その様子をここでご紹介します。

リビング

我が家のリビング2

  

我が家のリビング1

↑は現在の我が家のリビングです。
(※2022年9月加筆修正、リビングは2021年6月模様替え)

毎日ほぼこの状態です。
中央のローテーブル(こたつ)の上は常にモノがない状態にしています。

私の仕事場も兼ねていますが、仕事のモノを広げても、作業が終われば片づけるという習慣がすっかり身に付きました。

私が整理収納アドバイザーの資格を取得後、リビングの片づけはわりと早い段階から順調に進みました。

しかし特にモノが多く大型家具があった《和室》と《娘の部屋》の片づけは、1級取得後3~4年かかりました。

和室Before

《和室》は現在《夫の部屋》です。
ですがそこはもともと《娘の部屋》で、もう一つある《洋室》がもとは《夫の部屋》でした。
娘が中学に進学するタイミング(整理収納資格取得前後)で夫と娘の部屋をチェンジしました。

しかしその時、大型家具を動かすことなく部屋チェンジをしたので、娘の部屋にあったロフトベッドはそのまま《和室》に置かれ、逆に夫の部屋にあった大きなショーケースは《洋室》に置かれたままになりました。

…こ、これがその当時の写真です…もう、どこから説明したら良いのやら…
カーテンが黒地にピンクのドットですよ?

そして《夫の部屋》と言っても、私の服や夫婦の布団なども収納する部屋でもあります。

上の写真に写っているショーケースは小さい方で、倍の高さのものが《洋室》の《娘の部屋》に置き去りになっていました。

夫の趣味はフィギュア収集です。
けれど私も娘も家族揃ってアニメ好きヲタク家族なので、その趣味は大いに受け入れております。…が、二つのショーケースに収まってないフィギュアも多数ありますし、夫にはそれ以外にも多数の収集物がありました。

・野球、サッカー選手のカード多数
・サッカー選手のフィギュア
・アニメのDVD
・アニメ雑誌
・ジャッキー映画のパンフレット
・ジャッキー映画のビデオ、DVD
・ガンプラ
・戦隊もののロボットのオモチャ
・ミニ四駆
・キン消し
・マンガ
エトセトラ…

これらのモノが押入れやロフトベッドに所せましと押し込められていました。
私も整理収納を学ぶ前からアレコレ工夫しながらロフトベッドを活かせるような収納にしようと頑張ってたんですが、この時私は、
「スペースにモノを詰め込む」ことしか考えていませんでした。

今より広い家に越さなければ

整理収納を学ぶ前の私は、モノを捨てられませんでした。
捨てるという概念をあまり持っていなかったと思います。

空き箱も包装紙も数年前の教科書も着ていない服も古くなったタオルも、全部捨てたくありませんでした。だって「いつか使う時が来る」と思っていたから。

確かに、それらの中でその「いつか」の出番が来るモノもあります。
でも大半のモノはその出番は来ることはなく、ただただ、収納スペースばかり陣取り続けました。

逆に夫の方がそういったモノは捨てるタチだったのですが、捨てるより買い集める趣味が上回っていたので、モノの増加は止まりませんでした。

なんでも捨てられない妻と、好きなモノを収集し続ける夫…そんな夫婦の家がモノで溢れるのなんて、時間の問題ですよね。

「今より広い家に越さなければ」と考えるようになりました。

そんな時期に私が整理収納を学び、やがて家の中が片づいていくと、ふと気づいたんです。

この家、そこまで狭くないよね?

夫の収集物は後回しでしたが、それ以外の家の中のモノが減り、スッキリ片づいていくと、「あれ?そこまで狭い家じゃない?」なんて思うようになりました。

冒頭の写真のリビングはキッチン一体型で13畳。
自慢するような広さではないし、そもそも設備が古けど、まぁ…家族3人がくつろぐには丁度良い広さ。

欲しいモノにすぐ手が届く距離感(笑)
部屋の行き来も楽だし、家事動線は短いし…

その上、駅やお店や病院銀行が全て徒歩5分圏内で、なおかつ災害に強い土地で、渋谷まで家から電車で30分以内。

私だけでなく夫も、この家の価値を以前より強く感じるようになりました。

切り替わるスイッチ

《和室》のロフトベッドや《洋室》のショーケース(大)は、動かすとなると夫の力は必須です。それに家具を変更するとなると、夫の趣味のモノを減らさないとモノが収まりません。

けれど夫にとって日常の中で、その作業をするモチベーションを高めるのは、難しいことでした。

同時に私自身もマンガ制作に追われていたのもあり、積極的には働きかけませんでした。

けれど、
直接「捨てて欲しい」とは言いませんでしたが、家の中が片づき、快適さが増していけば、夫の気持ちが変化していくのではないかと、待っていました。

だからと言ってただ待っていたわけではありません。

リビングやキッチンや洗面所が片づき、和室だけがモノが多い状態が続いた中で、私は夫に

「この部屋がどんな風だったら良いと思う?」という問いかけは続けました。

最初の頃は「必要なモノがあればそれで良い」という反応でした。

けれどリビングの狭さが気にならなくなって、立地の良さを実感するようになって、夫の趣味が「筋トレ」に移行し始めたあたりから、「この部屋をもっと広く使えるようにしたい」と訴えてくるようになりました。

そして、「趣味のモノも少し減らそうかな」という発言が夫から出てくるようになりました!

「フィギュアやショーケースはどうする?」と私が聞くと、「ショーケースは自分の部屋に2個並べて、好きな時に好きなだけ眺められるようにしたい」と。

夫の中の要望がよりハッキリし、好きなモノゴトのためには取捨選択が必要なんだという意識も感じられるようになりました!

…私もかつてそうだったんですが、モノを多く抱えがちなタイプは「全部を欲しがる」んですよね、ついつい。
1つも損したくないとか、好きなモノ全部に囲まれたいとか、「好き」という気持ちがとにかく強いというか…

私は個人的には、そういう感情だって人には必要だと思います。

沢山のモノゴトに興味がある人は、それ自体は別に悪いことでも何でもないんです。ただ…そうは言っても、人は全てを手に入れることはできないんですよね。哲学のような、でも多分とても当たり前のことのような話ですが。

でもそのことを受け入れるのは、沢山のことが気になって仕方がない人にとってはちょっと難しい、時間がかかることなんですよね。

私は整理収納を学ぶ中で、そういう取捨選択のメリット」を時間をかけて学び、受け入れられるようになりました

そして受け入れる中で支えになったのが「目標」だったんだと思います。

「全部は無理だけど、じゃぁ、自分にとって本当に重要なのは何?

そういう意識付けを繰り返していくことで、

「自分には全部無くても問題無いんだ、本当に必要なモノがあればいいんだ」

という気持ちの変化が起きるのかなと思います。

夫の場合も、繰り返し要望を確認することで、その意識付けができたのかなと私は思います。

そうして夫もようやく、ロフトベッドの処分とショーケースの移動をしよう!と行動を起こしてくれました。

加速する取捨選択

「え?それいらないの?」

夫は「こうと決めたら動きは早いタイプ」なので、ロフトベッドの処分日を自ら決めて、ゴミ処理センターに予約してくれました。(持ち込みだと半額なので持ち込みで)たすかるー。

さて、そのロフトベッドにはとにかくモノがイッパイです。
アニメのフィギュアは夫にとって今最も重要なモノなので、それの処分はせず現状のままですが、それ以外のモノはかなりあっさり手放しました。

※2022年9月加筆…この時保留にしたフィギュアもその後3年で半分以上メルカリで売りさばきました。

スポーツ選手のトレカとか…昔は高値で取引されてたんですけど、今はもう買い手がつかないモノも多く、そこまでレアなモノもないので、夫もあっさり処分で納得。

DVD化してあるビデオなども処分。
他にももっと沢山あったけど、とにかく次々と処分!
そんな中で私が一番驚いたのが「ミニ四駆」

子供の頃ワクワクしながら改造したというミニ四駆。
この歳になるまで取っておくくらいなんだから、これはもうゆるぎない「メモリーグッズ」だろうし、処分はしないだろう…と思っていた私をよそに、

「これももういらない」

えー!?そうなの!!??
驚きの連続…

「本当に!?」と何度も確認しましたが、当の本人は未練はない様子。
「あっても絶対使わないし、見ないし」だそうで…まぁ、そうだけどー…

それだけ、「これからのこと」に目が向くようになったのかもしれないですね。

でも、こうやって私のブログのネタにもなったし、最後に撮ったこの写真も、私にとっては思い出深いものになりました。最後の最後まで、素敵な思い出をありがとう、ミニ四駆…!

和室After

収集物を着実に減らし、ロフトベッドも解体して予定通りゴミ処理センターに持ち込み、どでかいショーケースも《洋室》から《和室》に移動し、収納を整え、ようやくお片づけ終了を迎えました!

こちらが和室改造After写真です。
ショーケースが二つ並ぶとなかなかの迫力ですよね(汗)
でも夫の一番の要望でしたしね、我が家にとっては宝箱です。

夫の趣味の祭壇

(2022年9月加筆・ショーケースの上の祭壇はちょくちょくラインナップが変化します)

「防災的にはどうなの?」という感じですが(汗)
一応ガラスには飛散防止フィルムを張り、大きい方は窓のカーテンレールに固定してあります。そして重いものを下段に置いて、安定性は一応確保してます。

そして造り付け収納がもともととても少ない我が家(押入れがこの和室にある以外、娘部屋にクローゼットが1つあるのみ)

と、いうことで…

なんちゃって納戸風収納

このショーケースの後ろはなんちゃって納戸風収納にしました。苦肉の策ではありますが、収納と要望を現時点で叶える手段かなと。ゴルフバッグとかスーツケースとかも置いてます。

ここで使っている棚は、もともと廊下に置いていたもの。
モノを整理し、モノの行方(置き場所)をしっかり検討し、ここに集約することで廊下収納は撤去。

そのかわり廊下には「防災備蓄グッズ」を収納する小さなカラーボックスを設置しました。

ファイルボックス活用収納

細かく分けすぎると使い勝手的にどうかな?と思いましたが、これが思った以上に使いやすい!
棚の高さが既製品ではなかなかサイズが合うものが無かったんですが、段ボール製のファイルボックスなら、サイズ変更も可能ですし、ジャストサイズ収納にできて大満足!

まとめ

実はこの記事、3回書き直しました(汗)
(2022年9月で4回目の修正よ…)
なんとか短くまとめようとそぎ落としたんですが、パッションまではそぎ落とせませんでした

この和室収納に関しては本当に長い道のりで、ここに載せきれなかったことも沢山ありました。

上記の状態までには何段階もの段階を踏みましたし…

でもその分、私にとって感じたことや学んだことが多くて、何より夫と娘の変化を語る上で、この記事をこれ以上短くはできないと思いました。

家族への片づけに関する働きかけが、結果的に片づけを超えた部分でも大きな影響があることを、この片づけを通じて私は強く実感しました。

この《和室》と同時に《娘の部屋》も片づけました。
娘の部屋の片づけについてまとめた記事はコチラ↓

【不登校だった娘が未来をみつけた話】〈高校生の娘部屋収納〉親の対応の大切なポイント
不登校・うつ・パニック障害を経て大学に進学した娘の話 子育てに悩み続けた2年半でした 我が家の一人娘はこの春(2021年)から大学に通います。(※追記:2022年2月現在、大学1年生として大学に通っています) パニック障害の症状もありながら...

高校1年で不登校になった娘。
ちょうどその頃、この夫の部屋と娘の部屋の片づけを進めました。

色々な努力が実を結び、娘は朝起きて大学に通えるようになりました。

片づけだけの影響ではないかもしれないけど、片づけが私たち家族が前に進むための助けになってくれたことは間違いないと思っています。

整理収納を知って本当に人生が変わったな…と、私たち家族は今全員そう思っています。

  

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