【夏休みの宿題どこまで親が口を出す?】子どもの「できる!」を増やす【効果的な親の対応3ステップ】

夏休みの宿題 心の整理

夏休みの宿題、親がどこまで口を出す?

夏休みなどの長期休暇、

子どもが朝から晩までずーっとダラダラしてる姿を見ると、

「夏休みの宿題、放っておいたら間に合わなくなるんじゃない?」と、心配になりますよね。

「親がどこまで口を出すか」というのは、多くの方が頭を悩ませることではないでしょうか?

私の娘も「放っておくと期限直前でパニック起こすタイプ」なので、そうなるのが嫌で私が先回りしてアレコレ口を出して、
夏休みは毎年親子バトルを繰り返していました…

娘は今はもう大学生ですが、
ADHDという特性持ちなこともあり、
「課題提出やスケジュールや生活管理(体調管理)」が苦手なまま。

それでもここ3~4年ほどは【対応のコツ】をおさえたことでだいぶ親子バトルは減り、娘の自己管理も改善されてきたなぁと感じます。

また、私は「整理収納アドバイザー」としてお片づけサポートをしているのですが、実はお片づけサポートの現場でも共通する対応がいくつもあります。

この【対応のコツ】の根本は、子どもだけでなく誰に対しても有効なコミュニケーション手段です。

このコツをシェアすることで、

皆さんのご家庭での親子バトルが減って、

夏休みの「今」だから味わえる楽しみを増やしてほしいなと思います♪

【ステップ1】〈 その怒り、まず『保留』して 〉

・子どもがやるべきことをやらない
・ひたすらダラダラしている
・声かけないと(かけても)まともに動かない
・自分の好きなこと(遊びやゲームなど)しかしない

こんな姿を毎日見続けたら、そりゃ~イライラもします…

しかも思春期の子どもともなると、
声をかけても帰って来る返事は「あー」とか「は?」、あるいは「無視」。

怒りたくもなりますよね…ホントに…

でもですね、
こういう時にあれこれ怒って大切なことを必死に伝えようとしても、あんまり効果ナシ…

言われた子どもは「叱られた」「うるさく言われた」という負のイメージしか受け止められません。

なので、最初はちょっと修行みたいに感じるかもしれないんですが、

「怒りや苛立ちは、呼吸と共に横に置く」

でも!

子どもの態度が悪い時、それを注意することももちろん必要だと私は思います。

挨拶がない、感謝の態度を示さないとか、やる必要があることをしないとか、

あきらかに家族に失礼な態度をとるとか…

「大切なこと」はきちんと伝える必要はあります。

でもその、
親として伝えたい大切なことは、【後から伝える】方が伝わりやすいです。

先に「説教」から始めてしまうと、何も伝わらなくなってしまいます。

親としてイライラしたその気持ちだって、私は尊重されるべき大切な気持ちだと思います。

でも、子どもはその親の気持ちを受け止められる状態ではないので、ここはまず親が一歩引いて

「子どもの気持ち」を先に考えましょう!

【ステップ2】〈 「どうする予定?」と軽めの声かけ 〉

子どもが1時間以上ゲームやスマホに夢中になっている時、

そろそろ宿題くらいしたら?と、見ている親としてはモヤモヤしてきますよね。

そういう時

「ゲーム(スマホ)ばっかりしてないで、宿題しなさい!」

ではなく、

「ねぇ、この後はどうする予定?」

という声かけにしてみてください。


宿題をするか、好きなことをし続けるか、

決めるのはやはり子ども自身であることが重要です。

でもそれを子どもに任せきりだと、なかなか勉強や習い事などの予定をこなせなくなってしまうのでは?と不安になりますよね。


…が!

「嫌なコトは何でも後回しにしたいタイプ」のウチの娘が成長して自らについて色々語ってくれるようになって知ったんですが、

「子ども本人も、”やらなきゃマズイな”と思ってる」んだそうですヨ。

(ちなみに私は嫌なコトは先に終わらせたいタイプ~…娘と真逆…)


でも気が進まなくてできない…

自分でも「マズイな」と思っているところに、親からそれを注意されると、余計やる気を失くす…

せっかく本当は「やった方が良い」と思ってるのに、できなくなるのはもったいないですよね。


だからまずは聞いてあげて欲しいんです。


拙いかもしれないけど、

本人なりに「こうするつもり」があったり、

もし何も考えてなくても、

聞かれればその時に考えたりできると思います。



夏休みの宿題をどう進めて行くかも、やはり本人に決めてもらいます。

きっとなかなか計画通りに進まなくて見ている親はまたしてもモヤモヤすると思いますが、

うまくいかない時も

「計画通りじゃなくても大丈夫、そしたら次はどうやって計画し直すと良いかな?」


など、

子ども自身の「自分で決めてそれを実行する」という姿勢を応援することが重要です。


同時に「子どもが自分を客観視できるような声かけ」が重要になってきます。

子どもは夢中になると時間を忘れてしまい、自分でも後で気づいて後悔しているんだそうです(汗)

「ほら~、だからあの時ママが言ったじゃない!」

…という、本人の後悔に塩を塗る言葉ではなく、

「計画の時間を過ぎてるみたいだよ」と、今目の前にある事実を端的に伝えることに徹します。


子どもの中にも「やりとげたい」という気持ちがあります。

でも、最初からうまくいきません。

特に「物事を計画的に進める」というのは、大人でも簡単なことではないですよね。

得手不得手もありますし。

だから子どものうちは、少しずつでもそれができるよう声をかけ、

少しでもできたら一緒に喜ぶ!


その「小さな成功体験」が増えていけば、

子どもは自然と「物事の計画」や「自己管理」に前向きに取り組めるようになることが多いです。


それは、私の子育て経験だけでなく、お片づけの現場で大人も子どもも共通して皆さんそうであった姿を見てきたし、片づけのプロとして学びを深める中で何度も確認してきたこととです。

【ステップ3】〈 「親の気持ち」を冷静に伝える 〉

【ステップ1】で
「怒りや苛立ちは、呼吸と共に横に置く」

…とお伝えしましたが、

親の気持ちを全部飲み込む必要はありません。

むしろそれは良くないと私は思います。


子どもは何かと大変だから、
多少のことは目をつぶって受け流してあげるのは大事だなと私も子育てをしながらつくづく思いますが、

だからと言って親が全部子どもの都合に合わせて自分を犠牲にするのも違いますし、

子どもが「親は自分のために何でもしてくれるのが当たり前」なんて思ってしまったら問題です。

 

親子・家族であっても、それぞれが尊重されるべき「個人」です。

親は子を思い通りにしようと思ってはいけないし、

子も親に対して「万能」を求めることは違います。

親であっても足りない部分や欠けてる部分がある、でもそれで良いんだと認め合う。

もちろんそれは子どもの不完全な部分だっておおいに認めることが大前提。

お互いに「寛容」になることが大切なんですよね。


子どもが多少勉強ができなくても、

多少片づけができなくても、

多少ダラダラしていても、

たまに頑張ったり、

元気にご飯食べて

楽しく遊んで過ごせていれば、

それを笑顔で親が応援していれば

子どもはいつか自分の【こうしたい】を見つけ、

そこに向かってちゃんと行動できるようになります。



でも

親が家事をしていることを「当たり前」のように認識していたり、

親に対する態度があまりにも礼を欠いていたら、

「そういう態度を取られたら悲しい」と、冷静に伝えてあげる必要はあると思います。

身近な人にこそ、

最低限の礼節は必要だということは、親として伝えることは大事なのかなと思います。


身近な親子だからこそ、

つい相手の気持ちを軽く扱ってしまう時もあると思います。

子どもも親を軽んじるつもりはなく、つい、ということもあると思います。

そういう時は子どもの事情に耳と心を傾けながら、

「ママはこう感じるんだ」と冷静に伝えられれば、

すぐには無理でも、それは必ず子どもに伝わります。

失敗も学び、だけど「小さな成功体験」は強い学び

夏休みの宿題は、親もある程度気を配る必要はあるとは思います。

物事を計画的に進めるのが苦手なタイプのお子さんならなおのこと。

…でも、

宿題が多少間に合わなくても、大丈夫なんですよね、本当は。

娘が大学生にもなり、

その周りの子がどうしてるかという情報も入って来るのですが、

みんな色々ですよね、ホントに。

大学を途中で辞める子も複数人います。

娘もいつ辞めることになるか…わりとギリギリな感じです(汗)

就職組だって正社員じゃない子もいるし、

皆まだまだ色々これからですよね。

道は一つじゃなくて、色んな道があるんです。

時代的にもそれは加速してますよね。

幼少期に宿題をちゃんとやってるかどうかじゃないなと思います。

宿題をちゃんと出そうと出すまいと、

何度道に迷っても、

良いんです、大丈夫なんです。

生きていく方法はありますから。

でも問題なのはそういうことがある度に

「こんな風に途中で投げ出す自分じゃダメだ」なんて自分を信用できなくなってしまうこと…

そして

「大切な人を大切にする方法を知らない」ことの方が問題だと私は思います。

色々迷っても、

「自分はどうしたいかな」ということを考えられる人になれれば、

その子はその先きっと

「自分なりの納得」を見出せるようになると思います。

それに

「昔から、これは上手くできるんだよね」とか

「ささいなことだけど、これは得意」という

小さな成功体験

未来で道を模索する時、必ず手がかりになります。

家事や片づけは、

「小さな成功体験」を積み重ねやすいし、

そのシチュエーション作りは親次第である程度どうにかできる部分でもあるので、

親子で宿題に疲れたら、
宿題のことはちょっと忘れて
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